ツアー

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ

今週の女子ツアーは国内メジャーの初戦、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップです。今年も茨城ゴルフ倶楽部西コースでの開催。ただ同じコースを使用していますが、若干の改造がありました。今回はそのあたりを見ながらコースを覗いてみます。

No.9 415(385)ヤード PAR4


右ドッグレッグのPAR4。今年は後方のティーイングエリアも使用するということで長くなり、フェアウェイ左サイドにバンカーができました。
昨年までだと前方のティーでどのように攻めるのか、ティーショットの使用クラブの選択に頭を悩ませられました。というのも新しくできたバンカーが無かったため、風向きにもよりますが1Wだと簡単に突き抜けて林の中に入ってしまうため、フェアウェイウッドなどで刻んでいた選手が多かったと思います。しかし今年は後方のティーイングエリアを使用する場合、距離が長くなったので左の林まで遠くなりました。また新しくできたバンカーが、林に行くのを防いでくれるため、多くの選手は1Wでティーショットするようになるのではないでしょうか⁉︎ むしろフェアウェイウッドなどで飛距離を出せなかったときに、右の高い木や沢山ある背の低い木が邪魔になることがありそうです。
やはり頭を悩ませるのは前方のティーを使用するとき。天気が良い状態が続くとフェアウェイが硬くなり、転がることが考えられます。このホールの攻略はティーショットのクラブ選択がカギになります。
どのティーイングエリアを使用するのか⁉︎ ティーが前方に出たとき、選手たちがどのような攻め方をするのか注目です!

No.11 430ヤード PAR4


このホールもティーイングエリアが後方へ移動しました。アゲンストの風が吹くことが多いこのホール、強風が吹くとかなり長くなります。さらにフェアウェイ左サイドにバンカーができ、気になる選手も出てくると思います。ただライが良ければ、ラフよりグリーンを狙いやすいので、気にし過ぎずティーショットをすることが大事になります。
グリーン周りは手前、左手前は問題ありません。グリーンに乗らなくても良い場所といえばこのあたりです。迷ったときはこれら以外のところを避けることを考えなければいけません。
難易度が増したホールですが、上手く乗り切って流れを作っていきたいホールです。

No.17 540(500)ヤード PAR5


こちらのホールもティーイングエリアが変わりました。昨年より前方、後方と動かす形になるようです。おそらく決勝ラウンドでは前方に出し、2オンを狙わせるようにするのではないでしょうか。
前方と後方のティーイングエリアで異なるのはティーショットの狙い所です。後方のティーイングエリアからならフェアウェイセンター狙いでも構いませんが、前方のティーイングエリアの場合、1Wを使用するならかなり右へ打たなければなりません。やや右ドッグレッグ、フェアウェイが右から左へと傾斜をしているので、写真で見ると右の林スレスレぐらいを狙ってくる選手もいるでしょう。
2打目は2オンを狙えないならピンまでの距離を逆算して、得意な距離を残す形になると思います。ただグリーンエッジまで70ヤードを切るあたりからフェアウェイが狭くなってくるので攻めすぎに注意したいところです。

3打目はフェアウェイから打てれば特に問題は無さそうですが、ラフからになってしまった場合は、4打目を易しくアプローチできそうな方向へ狙っていくのが良さそうです。上って下るライン、大きく曲がるラインになりそうなところは避けたいです。
ティーショット次第ではPAR5でも安心できない厳しいホールになりそうです。

1stラウンドのピン位置がかなり厳しいものでした。そこまで風が強くないにも関わらず、トップが2アンダーでアンダーパーが4人。私が予想していた感じとかなり違っています。
このままメジャーらしいロースコアの争いになるのか⁉︎
それとももう少しスコアを出させるようにグリーンを柔らかくしてピン位置も易しくするのか⁉︎
やはりメジャーですから厳しい戦いになりそうですね❗️

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。