ツアー

中日クラウンズ

今週の国内ツアーは、男子が中日クラウンズ、女子がパナソニックオープンレディースです。今回は会場に来ている男子ツアーの名古屋ゴルフ倶楽部和合コースを見ていきます。

No.13 200ヤード PAR3

和合のPAR3では1番長いホール。物凄く長いホールという訳ではありませんが、和合のグリーンは砲台で小さいところが多いので、それなりに長いクラブを持つこのホールは易しくはないでしょう。
そこでまず注意したいのは風。和合は風の読みが難しいため、もし違ったり、ミスしてもパーセーブできそうなところの保険はかけておきたいです。とはいえ距離とともに方向性も合わないとグリーンに乗ることはほぼなく、乗っても難しいパッティングが残ります。またグリーン周りのバンカーは目玉になりやすいので、トラブルになりやすいです。
初めからマイナスな面ばかり浮かんでしまうのがこのホールでり、和合というコース。バーディーを取ることより、いかにボギーを打たず切り抜けられるか⁉︎
このホールあたりからそのようなホールの始まりかもしれません。

No.14 444ヤード PAR4

誰もが和合のPAR4で1番嫌な記憶に残っているホールではないでしょうか。
左にOBがあり、ティーショットではこれに泣かされている選手も少なくないと思います。そのため右ラフでも仕方がないところですが、行き過ぎると木の枝がかかってくるので、直接ピンを狙うことができないことがあります。
2打目はフェアウェイから打てれば特に問題は無いでしょう。ラフからはグリーンと手前のバンカーには10ヤードほど空いているので、そこを上手く使っていきたいところ。特にこの時季からはフライヤーが出やすくなるので奥に行かないよう注意したいです。

No.15 591ヤード PAR5

総ヤーデージが6,557ヤードと長くない和合において591ヤードと長い、ツアーでも屈指の難関PAR5。
まずその難しさはティーショットにあります。グリーンまでずっと左に曲がっている左ドッグレッグ。PAR5ですから1Wで行きたいところ。しかし、少しでも右へ行ってしまうと右にある大きな木々が邪魔をして、距離を稼ぐことができません。それを分かっているから左に曲げてしまうことも多く、こちらからも左の林があるため2打目の距離を稼ぐことができません。そのため少し右へ行ってしまっても、木がかからないようにフェアウェイウッドなどで刻む選手が多いように思います。
2打目は木がかからないのであれば、ある程度距離を稼ぎたいところです。ただ左ドッグレッグでありながら3打目付近のフェアウェイの傾斜は左から右へとしており、フェアウェイに置くことも易しくはないです。飛距離を出そうと思えば思うほど難しくなります。

3打目は2段グリーンですので、特に手前にピンがあるときは同じ面からパッティングができないと厳しくなります。
PAR5だからといってバーディーが簡単に取れるホールではありません。むしろ簡単にボギーが出てしまうホール。優勝争いではパーでも良いのでボギーを打たずに切り抜けたいホールです。

今年の和合は例年より芝つきが良い感じで青々しているように感じます。ただ所々例年と同じような芝付きが悪いところもあり、砂が多く目玉になりやすいバンカーとともにグリーン周りは注意が必要。やはり和合は和合ですね!
そして今年の和合の予選ラウンドでは2WAYスタート。天候が悪いときにはありましたが、最初からの予定でこうなったことは驚きです。この2WAYだとハーフターンで待つことになります。ハーフターンの待ち時間でリズムが変わる可能性あるので、今までになかった感じの展開があるかもしれませんね!

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。