今週の国内ツアーは男子がFor the Players By the Players、女子がスタンレーレディスホンダゴルフトーナメント、そしてシニアツアーが日本プロゴルフシニア選手権です。
今週は女子ツアーに来ていますので、開催コースの東名カントリークラブを何ホールか見ていきましょう。
No.8 485ヤード PAR5
グリーンまで100ヤードを切るあたりまで打ち下ろすPAR5。
ティーショットでは左右のバンカーが気になります。フェアウェイを捕らえれば、2オンを狙えます。距離的に難しくてもグリーン近くまで運ぶことができ、バーディーチャンスにつけられる可能性は上がります。
バンカーに入ってしまっても余程の悪いライでなければ、2打目は池越えを狙え、100ヤード以内の3打目を打つことが可能になります。
一番厄介なのが、ティーショットでラフに入れてしまったとき。良いライであれば池を越えて100ヤード以内の良い場所まで運べます。しかし飛ぶかどうか分からない少し悪い、中途半端なライに来てしまったとき判断に迷います。飛ばなかった場合に池へ入ってしまいます。諦めて池の手前に刻むにしても数十ヤードしか打てず、ピンまで150ヤード以上も残ってしまいます。PAR5だからこその心の葛藤が出てしまいます。2打目のジャッジ。このホールはここが最も大事なのかもしれません。
ちなみに10年以上も前に有村智恵プロがアルバトロスをしたホールです。フェアウェイを捕らえればバーディー、イーグルも出やすいホールであるので、やはりティーショットがかなり重要になってくるのでしょう!
No.15 365ヤード PAR4
やや右ドッグレッグの打ち下ろしのホールです。
右にOBがあるため気をつけないといけません。そこを意識し過ぎて左のほうへ打ってしまうと、フェアウェイを抜けてラフへ行くことが多いです。距離が短いホールでもあるので、右を狙い過ぎず、左も抜けずに打てるフェアウェイウッドなどのクラブでティーショットする選手も多いでしょう。
2打目はグリーン面が見え、短いクラブで打てるので、是非バーディーを取りたいホール。ある程度バーディーを計算しているホールですので、ここで取れないと厳しい戦いになってしまうでしょう。
No.16 140ヤード PAR3
打ち上げのPAR3。短いクラブで打てるのでバーディーが多く出ます。そしてここも有村智恵プロが、同一ラウンドで、アルバトロスのあとにホールインワンという離れ業をしたホールです。
ピン位置と風向きで難易度が変わってきます。距離に余りがなければピンを狙っていきたいですが、風の読みや番手に余りがあれば、グリーンセンターからパターで勝負したほうが良いでしょう。グリーンの傾斜もパターであれば寄せられないというところはほぼありません。注意するところとすれば、他のホールもそうですが、富士山からの全体傾斜。アップダウンがあるホールが続くので、錯覚しやすい。このあたりに注意していきたいホールです。
そしてこのホールもそうですが、グリーン面が見えないのでギャラリーの反応を見てどのぐらいについたのか選手、キャディーは判断しています。打ち上げホールはグリーン周りで観戦しているファンの皆さんの反応がメチャクチャ有難いと今年はあらためて思っています。
先週は天気が良くグリーンが固かったですが、今週は雨模様。練習ラウンドではかなり柔らかく、止まっていました。ということはアンダーパーのカットラインになるのか⁉︎またスコアの伸ばし合いになるかもしれませんね!