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US Open 最終日

US Open最終日、松山選手が5バーディ、ノーボギーの65で単独4位!
65は今大会のロースコア、それを最終日のタフなセッティングの中で達成しました。
この日は僕はDustin Johnsonと松山組にスコアラーとしてアサインされました。5バーディは勿論のことですが、まずは2番ホールのパー3でティーショットをグリーン奥2メートルのラフに入れた後の二打目がグリーンに届かずファーストカットラフに止まり、三打目をチップインでパー。松山選手自身入ったことに苦笑いしていましたが、このパーが、このラウンドの流れを作るキーだったと思います。その後は我慢のゴルフでパーを重ねて、6番パー3では当日64選手のベストショットで60センチにつけてバーディ。グリーン周りのマーシャルに確認したところ、完璧に今日一のショットだったと言ってました。そして続く7番でも難しいラインのバーディを沈め、トータルでイーブンに戻しました。しかし8番のパー5のティーショットを左に外し、ツーオンは狙えずスリーオンするも、5メートルのバーディ外しパー。その後9番10番ともに約7メートルのバーディを逃してパー。続く11番の短い108ヤードの下りのパー3、左に外してラフに。難しいうねりのあるホールに向けての8メートルのセコンドショット、3メートルを残しました。このパットも沈めてパー。ここでも粘ってパーセーブ!お見事!
そして12番・13番は連続で9メートルと12メートルの難しいラインのバーディパットを沈めて一気にトータル2アンダーと上位を脅かす位置に登ってきました。この勢いで優勝争いしてほしいと思いながらスコアリングを続けました。17番パー3、右奥のピン位置に向けてフェードで攻めて6メートルにつけ見事バーディ!観客も大歓声をあげました!これで首位と二打差の3アンダー。続く17番はバーディラッシュのホールで期待が高まりました。フェアウェイウッドで打ったティーショットはグリーン手前63ヤード。ここはバーディ間違いなしと思いきや、まさかのミスショットはグリーンに届かず、グリーン手前のバンカー縁の深いラフに。スタンス取るのも違和感がありそうなライからアプローチを1メートルにつけてパーセーブ。18番最終ホールは、長い待ち時間の後に右のギャラリーエリアに打ち込みました。ギャラリーエリアだったので深いラフでなかったのは幸い。セコンドはグリーン左奥14メートル。2パットでパー。5アンダー65、トータル3アンダーで全米オープン終了。クラブハウスリーダーで上位陣を待ち、最終的に単独4位、98万ドルの賞金を手にしました。
松山選手についたのは6回目ですが、今回のラウンドが過去のどのラウンドよりも素晴らしかったです。
また、このラウンドでの早藤将太キャディと松山選手の各ショットにおける会話、そして何より互いを信頼しあっている気持ちが物凄く伝わってきました。正に二人三脚でのベストラウンドでした。この信頼関係、早藤キャディのキャラクターが今の松山選手を支えているのでしょう。マスターズでのグリーンへの一礼、あの姿を全英でまた見たいと思ってます。

Dustin Johnsonは、全く波に乗れず、惰性でラウンドしているようにも思えるほど闘志が見えなかったです。
しかし、14番からは生き返った様にバーディを3つとり、なんとかトータル4オーバーで終わりました。

今回4日間スコアラーとして回りましたが、コンディションが日々変わり、本当に選手たちが苦労していました。USGAそしてThe Coutry Clubのスーパーインテンダントに脱帽です。

来年はLA Country Club、既にUSGAから依頼が来ているので、遠征します。









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ABOUT ME
フランク 早川
1963年1月生まれ。アメリ生活45年、ニューヨークにてITのコンサルティング会社を営んでいる。ゴルフ歴40年、とにかくゴルフをこよなく愛している。40代の頃はニューヨークで5本の指に入る腕前で今でも多くのアマチュア大会に参戦している。現在のハンデは7と低迷しているが、ニューヨークのアマチュアゴルフ界では知らないものはいない存在。 2003年からPGA・LPGAツアー並びにUSGA Championshipにてスコアラーのボランティアをはじめ、FedexCup Playoff、PGA Championship、US Openの上位グループのスコアラーも任されるようにまでなった。 またTokyo 2020では、ゴルフの競技委員として招待されるまでのレベルになる。米国内のクラブフィッター、ティーチングプロ、PGAプロ、フィジカルスセラピストとの交友も深く、常にゴルフ関係の動向にアンテナを張って生活している。