ツアー

明治安田生命レディス ヨコハマゴルフトーナメント

今週の女子ツアーは明治安田生命レディスです。コースは土佐カントリークラブ。先週のフラットなコースから一転、アップダウンが激しい丘陵コース。ツアーを戦う選手たちは毎週コースに対応しないといけないので大変ですね。
ということで、今週も何ホールか覗いてみましょう。

No.8 363ヤード PAR4

7番ホールのティーからかなり上ってきており、このホールも2打目地点からも急激な打ち上げとなります。
まずティーショットの狙い目は、フェアウェイセンターから右。左に行ってしまうと2打目でピンが見えない、また木がかかってくる可能性があります。
2打目は奥に行くことは避けたい。グリーンの真ん中に乗せることができれば、どのピン位置に対しても2パットでいける可能性は高いです。
ただ、かなりの打ち上げですから距離感は合わせづらい。どうしても手前からのアプローチをする選手が多くなるでしょう。
風の読みが難しいアウトコース。最後の上りの距離感とどう合わせられるのか⁉︎ スコアを落としやすいこのホールを上手く切り抜けたいですね。

No.15 499ヤード PAR5

ティーショットはかなり打ち下ろし、距離が短いので2オンも可能です。
ただグリーンエッジまで200〜250ヤード付近は左足下がり。その状況から8ヤードほど打ち上げているグリーンへ打たないといけないので、簡単にはいきません。やはり2オンを狙うにはグリーンエッジまで200ヤードを切れるほどのロングヒッターではないと難しいかもしれません。
一方、2オンが狙えないほとんどの選手はどうなのでしょうか?
ティーショットの狙いは当然フェアウェイ。左ラフや右のバンカーへ行ってしまっても残り距離は長くはないので、しっかり刻むことが出来れば、3打目は長い距離は残りません。特に右バンカーからは邪魔になる木などないので刻みやすいでしょう。
しかし、左ラフからはライによっては距離を出すことが出来ず、木の上を狙うことが難しくなり、右方向へしか打てないことがあります。ここで飛び過ぎて右ラフまで行ってしまうと右ピンに対しては木がかかり、狙えないなんてこともあるので注意が必要。
ライが悪くなく、ボールを上げられる状況であれば、左のラフにある大きな木の上を越えるクラブでそちらを狙っていきたいです。

3打目は他の3つのPAR5より距離は残りません。打ち上げの状況でピンを狙わないといけませんが、距離感を合わせてバーディーが欲しいホールです。

No.16 315ヤード PAR4

距離は短いですが、マネージメント力、短いクラブの距離感が大事なホールです。
ティーショットは選手によって使用クラブが違います。1W〜UTまでそれぞれ可能性があり、同じ選手でも風向き、ピン位置で変わってきます。
2打目は短いクラブで打てるのでバーディーが欲しいところですが、グリーン面はほとんど受けておらず、全体的には奥へ下っています。今週の固いグリーンを考えると簡単ではなさそうです。
パワーだけではない、繊細な距離感、頭を使ったマネージメントで攻略したいですね。

今週のコースは距離が6,228ヤードと他のトーナメントと比べ、短いのでどの選手にでも優勝のチャンスがあります。しかしグリーンは練習日の段階では例年より固くなっており、よりティーショットでフェアウェイを捕らえるという方向性が重要なのかもしれません。
グリーンが固いということで今週は “音” に注目してみてはいかがでしょうか?どこまでマイクが拾えるか分かりませんが…

そして今日は3月11日
11年前と同じ金曜日
色んな思いがあるでしょう
今日ただゴルフをするだけでいて欲しくない
大事な1日だと思って
想いを込めてプレーして欲しい
世界は色んなことが起きているのだから

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。