ツアー

ZOZO CHAMPIONSHIP

キャディの原田です。

先週はウェイティングから出場となった岩田寛プロのキャディとしてZOZO CHAMPIONSHIP に行ってきました。

アメリカからそのまま成田入りしている方々と同じ場所にいるということで、私たち出場選手、キャディ、通訳さんらは成田のホテルでバブル方式で仕切られて毎朝PCR検査して過ごしました。

コース内に設置される巨大なテントやスタンド類はアメリカから運んで来るそうで、会場の習志野カントリー倶楽部の門をくぐった瞬間からアミューズメントパークのような雰囲気がありました。

(そんな写真を撮ってない自分にびっくりしますが、他のキャディの投稿を見てみてください!)

会場の習志野カントリー倶楽部をPGAによりコースセッティング。
キングコースとクイーンコースをピックアップしていてPAR 70 でセッティングされていました。

グリーンは高速。コンパクションはそこまでなかったです。

グリーンフォークもちゃんと刺さるしウッドやロングアイアンでもラフから打っても球を止めることができました。

その分ウェッジでのスピンコントロールで頭を使います。

PAR 3 はPWを使うホールもあるし4アイアンを使う池超えのホールもあります。

PAR 5 はしっかりいいショットを打つと2オン狙えます。

PAR 4 はウェッジで打つホールからロングアイアンを使うホールまで用意されていますが、ロングアイアンでも止まりそうだし気象状況によってティーグランドをぐんと動かしてくれるのでティーショットのライン取りさえしっかりすれば必ずセカンドでピンを狙って行けました。

グリーン上は全体的に傾斜があり、その中にちょっとずつアンジュレーションがありました。

そしてカップが切ってあるのはその中のフラット目なところ。

カップ周り1〜2Yほどは気をつければ球が止まります。

だからピン奥までキャリーさせてスピンで戻したり、奥のピンでもしっかりピンを狙って行けてバーディを狙うショットが打てました。

今回久しぶりにキャディをさせてもらった岩田寛プロ。

シード獲得前に1度担がせてもらっただけなので私もペーペーのペーペーだったし、寛プロのゴルフも荒かった。

でも、今週見せてもらった寛プロのゴルフは見惚れてしまうショットの連続でした。

本人は「調子悪いから本来の球じゃなく風やコースを利用した保険をかけた球」だったそうなんですが、連日一緒に回ったPGAプレイヤー達よりピンに絡んでました。

3日目一緒に回ったアレックスさんは寛プロのゴルフに絶賛してくれたそうです。

ただPGA選手はそこからグリーン読み、タッチ、転がりが最高でした。
(上手くいかず怒る場面ももちろんありましたが)

二人で「フリートウッドと回りたいねー」と話してたんですが届かず。

それでも予選のビンセントさん以外は全員PGA選手と一緒に。

連日世界トップクラスの選手のドライバーショットやアイアンショット、パッティングを間近で見ることができて本当に楽しかったです。

寛プロはいつも選手のいいところを見つけるんですが「あの人ドライバー上手くない?」「これがアメリカですよ!」と話してる隣で私は「あなたも全然負けてないのに」と思ってました。

口に出すとそんなわけないって言われるので言いませんけど。笑

寛プロはチャンスあればまたアメリカに行きたいって言ってますが、今回キャディをさせてもらってその気持ち少し分かった気がします。

プロは成績が全てだと思います。

ただ、ゴルファーとしては毎週こんな魔法のような球打つ選手達とどんどんバーディ狙ってショット打たせてくれるセッティングの中でゴルフできるんだったら絶対やりたいと思うはず!

こんな経験が日本で、しかも突然できたことが本当にラッキー。

しかも優勝狙って凱旋した松山英樹プロが有言実行。本当にすごいことでロープの中にしても外にいても夢のような1週間だったと思っています。

日本でこんな大会を開催してくださる株式会社 ZOZO 様はじめ大会関係者の皆様に心から感謝しています。

 

最後に寛プロ、本当にありがとう。

 

 


ecc
ABOUT ME
原田 眞由美
1978年9月14日生まれ。 ゴルフのことは全く知らなかった社会人時代に転職して、ミズノオープン開催コースのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部のキャディに。 そこで幼なじみの谷原秀人プロを再会し、ゴルフツアーの魅力にひきつけられツアーキャディの道へ。 第一線は退いたが、ゴールドジムに通い体力づくりに余念がない。