ツアー

CATレディースに上位で出た選手を擁護するコメント

 

大箱根カントリー

晴れると素晴らしいフェアウェイに素晴らしい高速グリーン

 

 

2008年
古賀美保プロが賞金女王を取ったときに、私はこのコースでキャディとして優勝した

その時も新幹線が止まるほどの大雨

しかしグリーンには一切水がたまらず、途中の中断はあったが、夕方6時に決着し優勝

私のキャディ人生で一番、レインウェアも下着も濡れた試合だった

最終日、朝から小雨まじりの嵐みたいな強風

しかも風に波がある

この高速グリーンに、前日発表されたピンポジションのまま

スタート1番ホールからマークした1メートルのボールがグリーンを出そうになった

それなのにピン位置は急なところか尾根の向こう側

パットした球が風にのってグリーンを出て行ってしまう

その証拠に、いつもなら4時間2.30分で終わるプレーも4時間50分かかった

平均ストロークでいうと前日より3.4打は違う

なのにコース内で遅延プレーの警告

だいたい上位選手は基本調子のいい選手

それがほぼ総崩れ

守りにいきグリーンセンターをとらえていたはず

それが3パットしたり、グリーンを出そうになったらやりきれない

3パットも恐れず、ショットもガンガンいける位置の選手が偶然、1.2名残る

もはやあの天候、あのピン位置、技術試しではなく根性ダメか運試し

全英女子オープンでもあのグリーンの速さは出ていない

だから強風でもボールは動かないし、平らな位置にあるからラインが読みやすくパットが入る

いろんな分野で技術革新が目覚ましい

CATの重機にもバックモニターがついている時代

 

 

ゴルフの古きよき時代も残しながらも、世界基準にセッティングも合わせてほしいものだ

最終日のプレーヤーの皆様、お疲れ様でした

 

 

 


ecc
ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。