ツアー

いぶすきシニアトーナメント中の過ごし方

いぶすきゴルフクラブ開聞岳コース

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ここは2005年くらいまで、カシオワールドオープンがやっていて、数々の名プレーヤーが来日した。

アメリカシニアツアーで一緒にプレーした選手もいっぱい優勝している。
ランガー、スコットホーク、ヒューバートグリーン等々。

それと同時にシード権を争う過酷な大会でもあった。
そのコースで2019年、またレギュラーツアーの日本プロ選手権として帰ってくる。

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シニアツアーはこれで3回目だが、去年のここで倉本プロは優勝し、2位の室田プロに118万円差をつけて逆転賞金王を決定した。
(倉本プロ優勝、室田プロ4位以下という条件の中、倉本プロは優勝し、室田プロは4位に終わった僅差)

今年は室田プロの賞金王が決定していて去年のような皆様からのプレッシャーもない。
それなら今年の疲れを取りながら、来年に向けて気持ちをリフレッシュすることに心がける。

試合が終わったら近くの日本昔ばなしに出てくる山のふもとにある天然砂蒸し風呂へ。

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海の音を聞きながら目を閉じ、無言でスコップで埋められる。

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まるでこの世を去るかのように、今シーズンのゴルフ界にも別れを告げる。
そして30分後、ゾンビのように砂から指先、足先を少しずつ動かし、体を起こして生き返る。
(頭の中ではマイケルジャクソンのスリラーが勝手に流れている)
そして砂の付いた体で温泉にざぶ~ん!

現実に戻り、世界屈指のアップダウンがあるコースにキャディとして立ち向かう。

夕陽を本州南端長崎鼻岬に立ち、屋久島を見ながら、昔硫黄島に行ったことを思いだす。

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今日という日に浦島太郎と別れを告げる。

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夜は夜で再スタート。当然居酒屋で名産の芋焼酎に立ち向かう。

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この黒利右衛門のマークは、指宿開聞岳をイメージしたラベルになっている。
尚更この芋焼酎を制覇してみたくなる。
近くには漁港。
漁師魂がわいてくる。
ならば舟盛り!

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これで500円。

一晩を和のテイストで攻めたなら、次の日は洋のテイスト。
指宿いわさきホテル内にあるフラダンスを見ながら、酒をめい一杯あびる。

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そして帰りは真っ直ぐ歩きたいのにもかかわらず私の体はフラダンス。

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海に浮かぶ丸い月が太陽と勘違いするくらい、自分を追い込む。

そして朝。

つけっぱなしにしたテレビ画面に黒い影。
何か嫌なものを見てしまった!かと思い、飛び起きる。

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鹿児島県ならではの桜島噴煙情報!(4時45分)

これを見ながら、今日は西から東の風だな!(職業病)

とキャディ魂に火が灯る。

こんな繰り返しである。

 

指宿いいとこよ。

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。