ツアー

NEC軽井沢72

国内女子ゴルフツアーはやっと今季2戦目ですね!

今週の大会はNEC軽井沢72ゴルフです。

今週も今季の開幕戦アースモンダミンと同じように火曜日にPCR検査がありました。

全国であれだけ陽性者が出ていると今週の検査で選手、キャディーならびに関係者の検査を約700名が行ったということですので数名は陽性者が出てもおかしくないと思っていました。が、陽性者がゼロ、再検査が2名ということで、ほぼ何事も無く良かったですね。

では久しぶりですがいつものようにコースを覗いてみましょう!

No.16 480ヤード PAR5

最後のPAR5。

距離も長く無いので、飛距離の出る選手なら2オン可能なホールです。

まずティーショットはフェアウェイセンターへ思い切って打っていきたいです。

特に2オンを狙う選手ならやや左に打ちたいハズ!しかし左ラフや林へ行ってしまったら刻むことになるのですが、これが意外と難しいのです。

3打目付近のフェアウェイの傾斜が左から右へとしているので、欲張ってしまい打ち過ぎると右のラフへ転がり込んでしまいます。ラフへ入っても距離が短いから大丈夫かと言うとそうではなく、右の林の枝が迫り出しており、普通のショットが出来ないことがあります。

なので飛距離の出る選手で2オンを狙える選手以外であればティーショットはセンターから右狙いで良いでしょう。

2打目ですが、2オンを狙えない選手は3打目を残り100ヤード前後で打てるところに打ってくるでしょう。前述のようにつま先下がり、また打ち過ぎてグリーンに近くなると左下がりのライになることもあり、短い距離ですが易しい3打目では無いことも多いです。

グリーンも他のホールに比べて傾斜があり、左奥から右手前へ強い傾斜をしています。このホールの短い距離のパットは決して気が抜けない大事な一打になることでしょう!

ちなみにこのホールを以前のティーイングエリアである1つ前でやってくれたらもっとエキサイティングなホールになるのにな思うところもあります。2オン狙いの選手が増え、ティーショットを左の林ギリギリを狙うでしょうし、それを怖がって右に出してしまえば、右の林まで行ってしまう可能性も出てきます。バーディーの数は当然増えるでしょうが、ボギーも増えると思います。終盤にもっと選手の挑戦意識を掻き立てる良いホールになりそうですよね⁉︎

コースを覗いているとこんなことも考えてしまうのですよね!

No.17 160ヤード PAR3

選手や風にもよりますが、6,7,8アイアンあたりで打つことになるホールです。

距離は決して長くはありませんが、手前に池がありますからミスショットがはっきりスコアに響きます。

池が無ければこの距離のショットでグリーンを大きく外すことはここに出ているプロなら多くは無いのですが、やはり池が視覚に入るとそう簡単にはいかなくなります。ミスしたときのことが頭をよぎります。

またショットのことだけで無く、パターに関してもグリーンが数年前に改造されてからピンのある面に打っていかないと難しいパッティングが残ってしまいます。

そうなると怖いことだけ考え、恐れてしまうとなかなか上手くいきませんよね。

覚悟を決めて勇気を出し、打てないとこのホールの攻略は難しいかもしれませんね❗️

No.18 388ヤード PAR4

上がり3ホールは全て池が絡むホールです。

ただこのホールは17番ホールの池ほど気にならないと思います。

まずティーショットですが、細かいことは言わずフェアウェイど真ん中へ思い切り打っていって欲しいです。

もし左右のラフ、林へ行ってしまったらそのとき考えれば良いでしょう。

2打目ですが、ピンが手前の面にあるなら手前から行きたいですね。奥からの傾斜が強いため、止まらないこともあります。ただ今週は例年に比べグリーンのスピードが速くないので大丈夫かもしれませんが…。

奥の面にピンがある場合は同じ面には打っていきたいです。ピンより奥へ行くと下りのパターが残りますが、手前の面からのパッティングよりかは易しいでしょう。

今週のグリーンは柔らかいので良く止まりますから最終ホールもピン目掛けて打って欲しいですね❗️

8月にしてやっと2戦目と思ってしまいますが、このような状況になってしまった今、開催していただけるだけで選手、キャディーは大会関係者の方々に感謝しかないでしょう。

無観客ということでファンの方は会場に来られませんが、今まで以上に画面の向こうへ熱い、また良いプレーが届けられることを選手に期待したいです。そして我々キャディーも選手へのサポート、貢献を出来るよう暑さに負けずしっかりやってきますよ👍


ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010年からは丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2024年は阿久津未来也プロ、宮里美香プロ、佐藤心結プロを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。