グルメ

いづ重(京都市祇園)

夏の京都は暑い

うだるような暑さ

そんな京の都では古来より「涼をとる」がなされてきました。

風鈴、打ち水などは其の典型ですが、食事時にも涼しさを感じさせる粋な盛り付けがなされて現在(いま)に至ります。

祇園八坂神社石段下に店を構えて100年以上たつ

いづ重(いづじゅう)

も、京都の風流な伝統を今に受け継ぐ名店です。

鯖寿司で有名な同店

しかし、私が大好きなのは夏の

鱧(ハモ)寿司

鮎(アユ)寿司

そして、甘鯛(グジ)寿司

です。

八坂神社を目の前にする

大雨のせいか、客は私と年配のご夫婦のみの店内

伝統ある店ですが、微塵も窮屈感ありません。

20数年来通うも全く変わらぬ空気感

夏の京都に必須の魚は

鱧と鮎ですね

あの祇園祭も別名 鱧祭りといぐらい

祇園祭は古の彼方、平安京に都移ると共に疫病退散の意味合いからの祭りが発祥です。

生と死が隣り合わせの時代でした・・・

そんな時代に日本海側から、大阪湾からも1〜2日の陸路を生きて京の人々の目の前に生きた姿を見せる事が出来た唯一の海の魚が鱧(ハモ)でした。

そして其の生命力にあやかり、いつしか鱧祭りとも呼ばれる様になりました。

鮎、、、京の都を流れる鴨川

古来より鮎のメッカ、滋賀県の小振りな鮎、京の周りの川は夏の魚、鮎が沢山獲れます。

いづ重

先ずは

鱧姿寿司

ふき味噌いり笹巻鮎寿司

焼鮎寿司

を注文しました。

先ずは焼きめつき、香ばしい香りの焼鮎寿司

蓼酢を鮎のホロホロ白身にチョンチョンと浸し

そして酢飯に戻して

パクッと

鮎の香りが口の中に充満し鼻腔刺激します。

京の夏

そして

鱧寿司

味のしゅんだ鱧とシャリの絶妙さ

少しして、ふき味噌いり笹巻鮎寿司

酒のつまみにも、腹の足しにもなる、そして祇園界隈で働く芸妓さん舞子さんも食べ易い大きさ

この「加減」こそが、いづ重の真骨頂ですね

フキ味噌のほろ苦さとシャリ、鮎の三位一体

美味也✨

そして、私の自宅に戻りの楽しみは、いづ重の

甘鯛(グジ)寿司

甘鯛(グジ)姿寿司なんですが、甘鯛の身がコレほどまでに色気ありトロける様に甘美な姿に、味に変わるとは・・・

いづ重と云えば鯖寿司が有名で、当然美味ですが、私の一押しは甘鯛(グジ)姿寿司

自宅に戻り

夕食時の晩酌🍶

〆は、甘鯛姿寿司

甘美な姿を表します

いづ重。親方はじめ職人方々の手間をかけた仕事により、甘鯛の水分全て旨味含んだシャリに纏わり付くような甘美な身に変わります。

例えようない食感と繊細な良い加減の旨味

「加減」こそが、いづ重、 はじめ京都の老舗の秘訣ですね

旬の富山の白海老を昆布締めした時の味にも似てるような・・・

京都に来て昼食?

是非とも、ココいづ重の甘鯛姿寿司を食して頂きたい✨

北海道でも東京でも大阪でも博多でも出来ない生まれない食べられないのが、この甘鯛姿寿司

包装、見た目も爽やかに

目、舌で夏を感じ味わう事が出来る京都老舗の深さと実力

一度おこしやす

10時30〜19時(完売次第)

定休日 水曜(祝日時は翌日)

八坂神社石段下

いづ重

gion-izuju.com

鱧寿司5ツ

焼鮎姿寿司1匹

ふき味噌いり笹巻鮎寿司2ツ

甘鯛(グジ)姿寿司1本

諭吉1枚でおつりチャリンチャリン


ecc

ABOUT ME
鮨吉寿司太郎
鮨、寿司、SUSHI、色々ありますが職人さんと客がカウンター越しに目で楽しみ、舌で楽しみ、耳で楽しむことが出来るのが鮨、寿司? アナタの事を思いニギッていますよ face to face eye to eye コレこそが鮨、寿司の醍醐味だと思います。 私の趣味は日本全国、鮨の食べ歩きです? 行った鮨屋は2017.6/10現在、通算129店・・・ 高校3年の春、オヤジに初めて連れて行ってもらった、大阪の亀寿司 仕事帰りのサラリーマンが1日の疲れと明日への英気を養いながらカウンターで鮨を摘んでいました。 アレから約30年、今日も新たな鮨、寿司に出会うため そう、アナタの街の 横丁にある鮨屋 自分だけの鮨屋 自分だけの空間 そう、色んな鮨があっていい 今日も、そんな鮨屋を探しながら・・・