今年も残すところ2週間ばかり
今年も沢山の鮨屋に行かせて頂きました。
鮨屋のカウンターはアリーナ最前席
親方の客に食べて欲しい、見て欲しい、聞いて欲しい鮨道に対する熱意
今年も素晴らしい鮨屋との出会いがありました。
先日お邪魔させて頂いた、大阪西天満にある
ふく吉
さんも、そういう意味で今後を期待させて頂ける店でした。
先代が京都今出川に移られたのが2019年2月、一番弟子だった方が西天満ふく吉を引き継ぎ新生ふく吉となりました。
最初の一杯目は生ビール🍺
カワハギ肝を薄造りで巻いて
和歌山 ヒラメ
熟成ブリ 大根そえて
旨味凝縮蓄えられたブリだけでは重過ぎて、大根の爽やかさが口中サッパリさせて2つ併さり初めて完成品となる一品ですね
ここで
京都城陽の徳次郎
アナゴ
キリリとサッパリした徳次郎と、脂のるアナゴの組み合わせ旨し
椀物
鮨屋での椀物は、休憩だったり寄り道、ニギリに持っていく流れ作る布石だったりもするわけでです。
しかし「神は細部に宿りたまふ」とも言います
器の美しさ、季節感、その店の全てを司る親方の意思と意気込みが感じられるのが椀物に集約されている?逆説的ではありますが、考えたりもします。
カマス焼きもの
ここで
1860年創業の滋賀県を代表する松瀬酒造の松の司
一言で表すなら凛とした品格ですね
口当たり、喉越し、余韻、品はあるが、決して打たれ弱くない凛とした強さをも感じさせるのが松の司
ニギリに参ります
キス
ニギリとはシャリとネタのハーモニー
名人芸やすきよの漫才と同じ
エッヂの効いたシャリに対してネタが如何に包み込みニギリとして昇華させるか?
その点で、新しいふく吉の親方の深さ感じさせるに充分なものでした✨
アジ
コハダ
「らしい」という漠然としながらの基準あるならば、コハダらしいコハダ
マグロ
中トロ
アナゴ
〆は大好きな
干瓢巻
江戸時代海苔巻が出来た時は、唯一干瓢が具材だったこともあり、江戸前の寿司、この流れ組む鮨屋は現在でも干瓢巻にこだわりを持つ職人の方が多いように思います。
玉
ふく吉
先代が築き上げてきた、どの部分を受け継ぎ、どの部分で自分らしさを出して行くか?
無理にソコを急ぎ、最初は良いかな?
と思うも1年、2年経つ程に、おかしな方向に行き原点見失い、足が遠のいていく店を何軒も見てきましたし、経験もしました。
しかし、ふく吉の新しくなった親方は、そのような事恐らくないでしょう・・・
守破離
新しいスタートきった、ふく吉
何年かしたら予約取れない店になると思います。
ふく吉、今宵も楽しゅうございました✨
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