ギア

日本オープンのピン位置

六甲国際のセッティングは、日本オープンにしては珍しく、ラフはさほど長くはなくグリーンは止まる。

なので、スコアがよくなりすぎないためにもピンをふり、
傾斜の入り口や、時には強い傾斜の中にカップを切っていた。

それにより攻めれない、
いいショットをしても報われない、
スコアは燻る。

海外のピン位置は、必ず逃げれるところと攻められるところがある。

しかし今回のピン位置はどちらもない感じ。

ただ大怪我をしないようにホールを消化していく。

たまに長いパットが入ればラッキー!

ちょっとショットが悪ければ大叩き。

パットが悪ければ簡単に3パット。

IJジャンプロは、本人もここ数年記憶がない4パット。

しかしそのホールのピン位置は、何人ものプロが3パット、4パットしている。

そんなのプロの世界では有り得ないと言っていいほどの出来事。

ジャンプロは、自分のパットが悪いのではないかと錯覚に陥る。

そして4年くらい使っているエースパターを引っ込め、ロッカーからスコッティキャメロンのパターを2本出してきた。

ジャンプロ曰く、「2本とも超プレミア!たぶん80万円!」という。

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もう1つは、「IJ」の刻印入り。

私「ジャンさん、これも80万?プロの名前が入っているから100万ぐらいしちゃうんじゃないのー?」
ジャンプロ「たぶん80万ですけど、私の名前が入っているから8万円です」

次の日には、「5万円」に下がっていた。

プロの世界、パターの値段はプロの調子で決まるみたいです。

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。