皆さま、「土塀」と聞いて何をイメージされますでしょうか?
妻に聞くと
「はっ?全く興味ナシ・・・」
ほとんどの方が同じ思いでしょう。しかし、このタケシなどの歴史マニアになりますと、剥落した土壁や土塀見るたびに時の流れ、刹那さ、手掛けた職人などまでも思い浮かべてしまうんです
巷に、日本三大土塀
と、いうものがあります。
先ずは、一昨年参りましたが名古屋は熱田神宮にある
信長塀
名前の由来通り、桶狭間の戦い時に今川義元を破った織田信長が熱田神宮に戦勝祈願し、勝利したので感謝の意を表して造成した塀なんです。
石灰と油を練り固めて幾重にも瓦を積み重ねた頑丈な作りです。
2つ目は京都は三十三間堂 太閤塀
こちらも名前が示す通り、太閤秀吉、豊臣秀吉が作らせた塀で重要文化財に指定されています。
そして、日本最古の土塀があるのは兵庫県西宮市にある?
毎年、新年の福男を決める短距離走で有名な西宮えびす神社ですが、その時、福男目指し開門、スタート!
する門が
この門も、1604年に豊臣秀頼が寄進し建立された素晴らしい文化的遺産なんですが、その北側に連なるのが
「版築」
と呼ばれる作り方で、2枚の板で挟み、上から土を入れて乾燥、圧をかけていき、その作業わや繰り返し固めていき強固な土塀に仕上げるんです。
それにしても500年以上、600年近くの土塀が大都会、住宅地に今なお在る、関西の歴史の重みだと思います。
1500年代終わりの信長の西進勢力時の戦乱、江戸時代に起きた数々の天災、幕末の混乱期、大平洋戦争時の神戸大空襲、1995年の阪神淡路大震災
全てを乗り越えて、今なおソノ姿見せる、西宮えびす神社の大練塀でした。
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