ツアー

ANAオープン優勝の裏側に・・・

帰国
お久しぶりです^ ^
キャディーの佐藤です!
2015シーズンのPGAツアーを終え、日本に帰ってまいりました。

最後の最後までシード権維持との闘いでしたが、ウィンダムチャンピオンシップでフェデックスランク125位以内に滑り込み、シード権確保と共にプレーオフに進む事ができました!
ギリギリではありますが、125位に入るという価値はとても大きいものです。

今年は残念ながらプレーオフ初戦で終わっちゃいましたが、来季はプレーオフ最終戦までコマを進めて、マスターズの舞台に立ちたいですね☆

日本に帰ってきてその週はお休みし、翌週に行われたネスレさんのマッチプレーに出ました。

結果は一回戦負けではありましたが、失敗から学ぶことはとても大きかったと思いますし、それが結果的にANAオープン優勝へと繋がりました。

マッチプレーを終えて、みんなで話し合いをし、翌週のANAはティーショットでの逃げの選択はやめようという事にしたんです。
ある程度のリスクマネージメントを覚悟の上、ティーショットでアドバンテージを取る攻め方…
僕はANAの結果は良いも悪いもどちらも想定していました。

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試合が始まり、ティーショットがフェアウェイをキープし簡単にバーディーを取れるホールもあれば、曲げて必死に凌いだホールもありました。
でも、今回の一番の勝因は最後の最後まで攻める姿勢を変えなかった彼のメンタルの強さだと僕は自負しております。

最終日18番をむかえ2位と2打差…

ティーショットが凄く難しいホールなので、アイアンで打たせるのも勝つための手段の一つだと思いますが、彼は躊躇せずにドライバーを抜きました。
結果右に大きく曲げトラブルに…

僕はフェアウェイに出して、三打目勝負でもいいのでは?と彼に促しましたが、そんな僕に彼は一言…「まあ見てて下さいよ」とだけ言い、曲芸のようなスライスを打ち、グリーンエッヂまでボールを運び優勝を手中にしました。

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恥ずかしながら僕は最後の最後まで攻めることができませんでしたが、隣で攻め続ける彼をただ口を開け見てたようなものでした。

石川遼が強かった時のゴルフがこの攻めのスタイル。

眠ってた何かが彼の中で目覚めたかもしれません。

ABOUT ME
佐藤 賢和
1980年4月8日生まれ。宮城県出身。 東北高校より東北福祉大学ゴルフ部に進み、卒業後スウェーデンに留学。 帰国後、同級生でもある宮里優作プロから誘いを受けコンビを組んだときからキャディー人生が始まった。 その後、女子ツアーで北田瑠衣プロ、有村智恵プロとコンビを組み優勝をあげる。 2010年のアジアンツアー最終戦・ブラックマウンテン マスターズでは平塚哲二プロと優勝。2014年セガサミー長嶋茂雄インビテーショナルでは、石川遼プロと優勝を果たす。片山晋呉プロとのコンビも組む。 2015年からは石川遼プロ専属キャディーを務める。