ツアー

パナソニックディフェンディングチャンピオンの同級生久保谷健一

 

「パナソニックオープン」

異国情緒溢れるプレイヤーが集まる試合

パッティンググリーンにも普段とは違うメンバーとキャディ達

そこに負けず劣らず異彩を放っているのが、純ジャパニーズ産
「久保谷健一ディフェンディングチャンピオン」

今回のロッカー

プレイヤー同士は隣り合わせだが、歴代チャンピオンはひとつ飛ばし!

ささやかな気の使いよう

キャディ界でも異彩を放つこの私

業界に招きいれてくれたのも、このお方のお陰である。

久保谷プロと私は4クラスしかない小・中学校の同級生!
9年間毎日会っていた仲だ!

大学卒業後、スキーインストラクターの道を選んだ私は、それ以外の時間をキャディバイトして食い繋いでいた

そのころ久保谷はプロになり、川奈と大京オープンで年間2勝をあげ、
「ミスター高麗」という呼び名がついていた

それもそのはず、久保谷プロも小さいころからメンバーの「大秦野カントリークラブ」は、丹沢山系の麓にありグリーンは高麗芝!
久保谷プロにとって起伏のあるコースで高麗グリーンは御手の物

私はその大秦野カントリークラブが学生の時に初めてキャディバイトをしたコースでもある

そこのコースで
「久保谷君は小学生なのに、アンダーパーで回った」とか、「何年生でここを2オンした」とか数々の伝説を聞いていた

この高麗芝がキャディ初心者の私には厄介で、お客様に、
「お兄ちゃん、ライン違うんじゃないのー!?」とか、「こっちに逆目じゃないの!?」とか言われていた。
しかも100を全く切れそうにもない人にも…

その内、やはり自分のキャディスキルもあげねば!と思いだした

そこで即効性を考え、
「プロのキャディを一回でもやれば、それをネタにお客様の誘導が上手くできるかもしれない」と思うようになってきた

そんなときに、小・中学校の同窓会があった!
飲みの席で、
「一回だけトーナメントのキャディやらせて」と言ったら、当然久保谷プロは
「おまえにできんの〰」という

だけど一回だけやらせてもらうチャンスをくれた

それで私は満足し、ぷらっと半年程海外スキーに行ってしまった

春に帰ってきてキャディバイトをやるくらいなら同級生にも頑張ってもらいたいし、久保谷プロのキャディでもやらしてもらえないかな〰!と思って今に至る

私がキャディ業界に入って早20年

体も心もボロボロである

久保谷プロはもっと長くゴルフをしている

今回も「ディフェンディングチャンピオンだから写真撮らせて〰」と言ったら、腰から何か出ている

なななんと、コルセット!

これを着けてプロアマをやっている

キャディをやっているときから久保谷プロの腰の悪さは知っている

ほんとよくやっているし、ましてや去年勝ってしまうんだから我が同級生に拍手を送りたい

だけど、コルセットが丸見えでやっちゃうところが昔も今も変わらぬ久保谷らしいところである

 

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。