ツアー

記憶の中で最も悔しい“あと1ストローク”

 

たったの1ストロークの差で予選通過出来なかった事なんて今までにも何十回ってあったけど、今回の予選カットはそれらの記憶の中で最も悔しい“あと1ストローク”だったかもしれません。

 

くみちゃんのゴルフってね、全てのショットに魂がこめらているんです。

みんなそうだって言うかもしれないけど、見ていてそれをシビれるほど感じるのは、僕の中ではくみちゃんと『鬼澤 信子』選手だけかな。

 

だからくみちゃんのファンの方々は、あれだけ真っ直ぐな気持ちで応援出来るんでしょうね。

 

あの最終ホールのパーパットが外れた時、一瞬何が起きたのかが分からなくなりました。

きっとくみちゃんもファンの方々も、あの瞬間は同じ気持ちだった気がします。

練習日からあれだけ集中し続けてきた中での、最後の最後の1ストロークでしたもんね。

悔しいとか悲しいとかはもう通り越して、クラブハウスに戻るまでは、その現実を素直に受け入れられなかったな・・・。

 

冷静になって、改めて今思う事は、やっぱりくみちゃんのキャディは面白いなって事(*^^*)

練習場での1球1球を、あれだけ一生懸命に打てる選手なんてほとんどいませんよ。

 

「金田久美子ってゴルファーっぽくないな」

「なんかチャラチャラしてる」

「趣味でゴルフをやってそー」

なんて思ってる人たくさんいるでしょ。
僕も昔はそう思ってたし。

 

でもね、あの子はぜーんぜん違うんです!

あれだけゴルフに真剣に向かっていける選手なんてほとんどいない。

それでいて繊細で優しくて。

スロープレーで叩かれる事も少なくないけど、くみちゃん自身も本当は早くやりたいんですよ。

でも出来ないんです。

ゴルフに対して一切の妥協が出来ないから。

だからと言って遅いのが良いわけがないから、くみちゃんの悩みが少しでも無くなり、プレーが少しでも早くなる様に僕もこれから出来る限りの事はしてあげたいですね。

 

今日の、あの中京の最終ホール(9番)は一生忘れないだろうな。

くみちゃんと僕の中では、あそこのティーグラウンドに立った時には、ここをパーで上がったら優勝出来るって時と同じ心境だった気がします。

だからこその最後のミスショット。

これからのくみちゃんは、あのプレッシャーの中でどれだけの球が打てるかどうかが勝負でしょう。

今度は同じプレッシャーでも全く違う、くみちゃんが単独トーナメントリーダーとして今日と同じ場面を迎えますからね( ̄▽ ̄)

 

くみちゃんとは必ず勝ちたいし、必ず勝ちますから。

トレーナーの渡部さん、そしてくみちゃんファンの方々、敗れはしましたが本当に良い試合をありがとうございました(#^^#)

 

 

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ABOUT ME
梅原 敦
1974年4月5日生まれ。京都府出身。 1998年の「つるやオープン」より藤田寛之プロとコンビを組み、15年間右腕として専属キャディーを務める。 藤田寛之プロとのコンビでは14勝をあげ、賞金王、海外メジャーなどでも常に横にいた。 2014年からフリーとなり、2015年サントリーレディスオープンでは成田美寿々プロとのコンビで優勝。 2016年では日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップにて、塚田 陽亮プロとコンビを組み優勝をあげた。 2017年日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯では李知姫プロキャディとして通算22勝目をあげる。 ブログ:http://atsushi-umehara.com/