ツアー

日本で印象深いコース

 

鹿児島県の南端に位置し、2019年日本プロの開催が決定している
「いぶすきゴルフクラブ開聞岳コース」
が、私の印象深いコースである。

ここは、世界で一つしかない砂蒸し風呂がある。
朝焼けで砂浜にもやがかかるのではなく、地熱で砂浜から湯気が上がる。

町の駐車場には、普通に懐かしい車が現役で止めてある。

私の実家が35年くらい前にこの車を乗っていたので、懐かしさで目が潤んでくる。

小学生の時お手伝いして、テールランプの凸凹に白いワックスが入り込み、なかなか取れなかったことを思い出す。

開聞岳のそばには知覧基地もあり、当時ゼロ戦部隊がこの景色を眺めながら飛び立って行ったそうだ。
その雄大にそびえ立つ山裾にこのゴルフ場がある。

そして8番ホールPar5は、泣く子もだまり、キャディもヤードを言えなくなるくらいの打ち上げホール。

ここのホールの歩測は、ベテランキャディでも体力と選手のスコアによってはズレを生じる。

そしてなんと言っても2004年までレギュラーツアーのシードを決める最終戦の地であった。

最後のチャンピオンはデイビットスメイル

このころタイトリストプロV1が発売され、シーム(ボールの繋ぎ目)を縦に置くとよく飛ぶと言われていたころでもある。

歴代のチャンピオンが今でもたくさん飾られている。


2013年からはシニアツアーのシードを決める最終戦の地にもなっている。

倉本プロは2014年、この地で2位とたった108万円差、優勝で逆転シニア賞金王を決めている。

アメリカシニアツアーに行っていた時によく話題に上がっていたのが、海外から招待されていた選手が、
「イブスキ、オボエテル!」
と、よく言っていた。

この決して大きくない街に全選手が泊まる。

このような大会は他にはなかった。

指宿という街、
イブスキという温泉街、
大好きです。

 

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。