ツアー

オークモントへの移動

 

2016年のアメリカメジャー・オークモントが終わったが、
2007年、前大会をギャラリーとして見に行ったことがある。

当時、アメリカシニアツアーキャディでアイオワ州にいた。

車で移動していた私達は、
「次の試合会場辺りに6日後の土曜日までいてくれればいいよ!」
という言葉で、マサチューセッツ州にトレーナーと2人でのんびり移動することになった。
とは言っても、次の試合会場まで約1300マイル(2000キロ)

その間に全米オープンが中間地点のペンシルベニア州で開催されていて、
「あのコースはプレーしたことあるけど、難しいよ」という倉本プロの言葉が気になり、
チケットもないが寄ってみた。
(倉本プロ本人はロスの家に一旦飛行機で帰って行った)

チケットが取れないと意味がなかったので、金曜日の早朝、当日券を求めてオークモントに着いた。
(朝早く行ったはいいが、キャディバッチでタダで入れたような・・・)

そこは朝モヤが立ちこめる幻想的なコースだった。

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まだプレーヤーもギャラリーも殆どいなかったので、得意の早朝コースチェック!
キャディをするわけでもないのに職業病・・・。

噂に聞いていた縦100ヤード横40ヤードの「教会の椅子」

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コースに入った時から難しさを感じ取っていたが、ここに入れたらひとたまりもない。
その上このホールは、グリーンまでかなりの打ち上げで砲台グリーン。
奥は刈り込んであり、どこまでも転がってしまう。

どこも難しいホールではあるが、キーポイントに私があげるならスタートの1番だと思う。

グリーンが手前から下っていて、しばらく見ていたが誰も手前から止まらない傾斜。
奥を警戒して手前に止まった時は、ほぼ?パット。

フェアーウェイから打ちたいので、ティーショットを刻むと長い距離が残り、止まらない。
ドライバーでいくとフェアーウェイが狭く、ほとんどラフ。
ラフに入れるとスピンがきかず止まらない。

要は何やっても止まらない。

こんなグリーンが受けていないスタートホールは中々ないと思う。
「こんなコースのキャディじゃなくてよかった!」
と胸を撫下ろしながら、コースを後にした。

この一週間の移動話は、また後ほど公開いたいと思います。(つづく・・・)

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(まだ誰もいない18番ホール)

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。