ツアー

ダンロップフェニックス振り返り

先週はダンロップフェニックス。
今年はコースがPAR71からPAR70になり、さらに複数ホールでティーが後方へ下がったことで、多くの選手が「耐える」1週間となりました。
では各日の流れを振り返っていきましょう。

【初日】

朝は少し肌寒く、選手たちも羽織るものが欲しい気温でしたが、プレーをし始めたら多くの選手が半袖姿に。
風は比較的弱めで、昼頃からやや強まり、しかも方向がコロコロ変わるコンディション。

この“読みづらい風”に苦しんだ選手もいたと思いますが、全体的にはプレーしやすい1日だったと言えそうです。

ただし、今年は

 •PAR5が1つPAR4に変更
 •4ホールで後方ティー設置
 •PAR70で総距離もアップ

ということもあり“コースの難しさ”は例年以上。

結果、
カットライン上のスコアは2オーバー・53位タイでトップは6アンダー。

カットライン付近は想定通りでしたが、トップのスコアは予想以上に良かったと思います。

【2日目】

この日も朝から昼過ぎまでは弱い風。
しかし午後になると前日同様、風向きが読みづらくなり、徐々に強くなっていきました。

そんな中でのカットラインは 3オーバー。
あと2人スコアを落としていれば4オーバーになるところでしたが、皆しっかり耐えました。

 •3オーバー・57位タイの62名が予選通過
 •トップは生源寺プロと塚田プロの7アンダー

今年のセッティングを考えると、予想通りのスコアだったでしょう。


日清都カントリークラブ

【3日目】

前日までの2日間と同じような風。
フェニックス特有の「風向きが読みにくい」ホールやこの日もどこから吹いているかわからない1日。慎重なジャッジが必要でした。
ただ風向きなど読みのタイミングがあった選手はプレーしやすかったでしょう。

そんな中、
塚田ようすけプロがこの日 3アンダーで10アンダーへ。
2位に2打差をつけて単独トップに立ちます。

とはいえ、今年は距離が伸びたうえPAR70。
どのホールも簡単ではなく、まだまだ逆転のチャンスは十分ある状況でした。

【最終日】

最終日も風が弱く、“フェニックスらしくないほど穏やか”な天候のまま週末を迎えました。

塚田プロはこの日も 3つスコアを伸ばし、通算13アンダー。
2位に5打差をつけての圧勝。

シード争いが気になる位置で宮崎入りしていましたが、
この勝利で一気に 最終戦 JTカップの出場権まで獲得。
素晴らしい内容でした。

今年のフェニックスは、ラフはそれほど長くなかったのですが、PAR70になり距離も伸びたことで、タフになりました。
スコアは出づらく、改めて 「ティーショットの精度がカギ」 と感じた1週間でした。

シード争いは残り1試合。
高額賞金大会だけに、ここでの大逆転も十分考えられます。

最後にどんなドラマが待っているのか、注目ですね。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。