先週は歴史ある大会「三井住友VISA太平洋マスターズ」。
御殿場らしい美しい景色の中で行われた4日間を、いつものように振り返っていきます。
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初日
曇り空の1日。
日差しはほとんどなく、気温も高くはありませんでしたが、前日のプロアマがかなり寒かったことを思うと、体感的には少し楽に感じた選手も多かったのではないでしょうか⁉︎
風は弱く、スコアも伸びるかと思われましたが、トップは5アンダーで4人が並ぶ展開。
アンダーパーは1アンダー32位タイまでの47名。
ビッグスコアには至らないものの、全体的には“プレーしやすい初日”だった印象です。
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2日目
朝から日差しがあり、気温もさらに上昇。
風も弱く、絶好のコンディションになりました。
この日5つ伸ばし、トータル8アンダーで単独トップに立ったのは 金子駆大プロ。
その後ろには数打差以内に大勢の選手がひしめく混戦状態。
カットラインは3オーバー。
風が弱かったので2オーバー付近で落ち着くかと思われましたが、このあたりにいた選手にとってはやや厳しいラインになったようです。
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3日目
この日も晴天&弱風。
予選通過ギリギリからでもビッグスコアを出して上位を狙える絶好のムービングデー日和。
その中で、この週のベストスコア「8アンダー」を叩き出し、39位から一気に6位へ浮上したのが古川龍之介プロ。
上位争いに食い込んできて優勝争いに加われるかと思いましたが…。
トップを守ったのはやはり金子プロ。
この日も7アンダーとベストスコアとほとんど変わらない圧巻のゴルフを披露し、2位に5打差をつけてリードを広げました。
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最終日
雲は多いものの、日差しもあり、富士山が顔を出したシーンも多かった最終日。
まさに太平洋マスターズらしい景色の1週間でした。
優勝争いは、前日の5打差がやはり大きかったでしょう。
一時3打差まで迫られたものの、金子プロはこの日も2つ伸ばして 17アンダー、6打差の圧勝。
PAR70になってからの 最小ストローク・コースレコード達成。
2日目以降はノーボギーの内容で、ショットの精度が光る4日間でした。
初日に3つのボギーがありましたが、そのうち1つは不運な部分もあり、実質2つのミスと言ってよいほど。
短いバーディーパットも何度か外していたので、風の弱いコンディションも含め、金子プロの“ショット力の高さ”がスコアに直結した大会でした。
これで賞金ランキングもトップに浮上。
残り3試合はいずれも高額賞金。
誰が賞金王に手をかけるのか、ここからが本番です。
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今年の御殿場はとにかく“風が弱い”珍しい1週間。
高速グリーンの対応力も重要でしたが、例年以上にショットの良し悪しがそのままスコアに反映された大会でした。
以前はマイナビABCで速いグリーンに慣れた後に御殿場へ来る流れがありましたが、今年はいきなりこのスピード。
対応に苦しんだ選手も多かったと思います。
結局は総合力が試された、印象深い4日間だったのではないでしょうか。







