ツアー

フォーティーネット プレーヤーズカップ

今週は男子ツアーの新規トーナメント、フォーティーネット プレーヤーズカップ。
会場は千葉県の成田ヒルズカントリークラブです。
初開催ということで、コースの特徴を中心に見ていきましょう。

No.17  220(160)ヤード  PAR3

打ち下ろし、そして池越えのPAR3。
距離もありますが、それ以上にこのホールの難しさを引き上げているのがグリーン形状。

ピンと同じ面にボールが乗らないと、難しいというより、寄せることが不可能になってしまうパッティングが残る場面もありそうです。
そうなるとグリーン上からウェッジで打つ選手がいるかもしれません。

池がプレッシャーを与える上に、この距離。
全ての日で後方のティーイングエリアを使用することはないと思いますが、それでも前方のティーからでも十分に難易度は高いです。

特に風が吹き始めると、短いクラブでも難しいホールに変わります。
パッティングよりショットが大事なこのホール。終盤の大事な1打となるでしょう。


日清都カントリークラブ

No.18  451ヤード  PAR4

左サイドに池が続くやや左ドッグレッグのPAR4。
ティーショットで1番大事なことは、もちろん池を避けること。
そして次にフェアウェイに置くこと。

この2つを考えるとティーショットは、3Wなどのフェアウェイウッドを選択する選手も少なからずいるかもしれません。

1Wを持つと正面のバンカーを避けようとして、つい左方向を狙いがち。
この時期特有の北風(左からの風)が吹くと、さらに左へターゲットを取らないといけなくなるため、池に入ってしまう危険性が高まります。

2打目も気を抜けません。
グリーンは横幅が広くはありません。グリーン左の池が視覚的にもプレッシャーになります。
特に左からの風は林で遮られて、2打目地点とピンフラッグの風が違うことがありそうです。
読みづらく、風の判断を誤ると…。

まさに「最後まで集中力が試される最終ホール」。
池に入れてしまったらボギー・ダブルボギーが簡単に出てしまうので、まずはティーショットは無理に飛ばさず、刻んで2打目が残っても悪くはないのかもしれません。

成田ヒルズはこの17番・18番以外にも池が絡むホールが多く、攻略にはショットの精度が欠かせません。
一方で、バーディーが狙えるホールもあり、その日のショットの調子次第でスコアが出る可能性もあるコースです。

ただショットの調子次第というところもあり、上位と下位の差が開きやすい展開にもなりそうです。

賞金王争い、シード権争いが激化するこの終盤戦。
“ミス1つで明暗が分かれる”——そんな緊張感のある大会になりそうです。

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。