ツアー

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント

今週は約3ヶ月ぶりに女子ツアー。
静岡県の東名カントリークラブ開催される「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」にきています。
東名に来るのも久しぶりということで、気になったホールをいつものように見ていきましょう。

No.9 410ヤード PAR4

左ドッグレッグの打ち下ろしのPAR4。
スタンレーレディスが復活して東名カントリークラブで開催されるようになって約20年。
以前は長く感じていたこのホールも、今の女子プロの飛距離を考えると、打ち下ろしも相まってそれほど長くは感じません。

しかし、難しいホールであることに変わりはありません。

ティーショットは正面に見えるバンカーの左狙い。
もし正面のバンカーに入ってしまうと、アゴの近くに付いてしまうことが多く、グリーンを直接狙えないこともあります。
そのため、左のラフを許容しながらも狭いエリアを狙っていく選手が多くなるでしょう。
中には安全策でフェアウェイウッドを使い、バンカー手前に刻む選手も見られるかもしれません。

2打目はフェアウェイから打てても、グリーンの傾斜が手前から真ん中にかけては受けておらず、奥へと下る形になっているため、ラフからだと止まりづらく、難しいショットになります。

また、右奥のラフにはティフトン芝が広がっており、ここからのアプローチは非常に厄介。
最近は多くのコースでところどころ見られるようになりましたが、やはり対応が難しいライです。

距離こそ短く感じても、ティーショットとセカンドをしっかり揃えないとパーを拾うのも大変なホール。
前の2ホール(No.7・No.8)で流れを作り、この9番を上手く通過したいところですね。


日清都カントリークラブ

No.12 290ヤード PAR4

今年から大きく変更されたホールです。
昨年までは418ヤードの打ち上げのロングホールでしたが、今年はティーがかなり前に出て、なんと290ヤードに。
当初使用していたティーイングエリアが復活しました。

この距離になると、選手によって攻め方が大きく分かれるでしょう。
フォローの風が吹けば、飛距離の出る選手はドライバーでグリーン手前まで運ぶことも可能。
ただ、短くなった分、ピン位置はかなり厳しく設定されることとなりそうです。
特に手前のピン位置ではラフからのショットが難易度が高くなります。

フェアウェイが狭く、右サイドのバンカーは絶対に避けたいところ。
距離も短くなるためウェッジを使用することとなり、かなりの難易度。
距離は短くなりましたが、油断すれば簡単にボギーを叩く罠が潜むホールでしょう。
バーディーが増える一方で、ミスしたときの代償も大きい。
まさに“リスクとリターン”が共存するホールになりましたね!

毎年、天候に悩まされることの多いスタンレーレディス。
今年も台風の影響が心配されますが、コースコンディションは非常に良い仕上がり。
海外帰りの選手も多く出場する今大会、久しぶりの国内戦でどんな戦いを見せてくれるか注目です。
なんとか54ホール、最後まで無事に競技が成立してほしいですね!

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。