今年の三好は、いつもと少し様子が違いました。
風が弱く、グリーンは柔らかく、スピードも例年ほど出ていない。そんな中で繰り広げられた4日間を振り返ってみます。
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初日
練習ラウンドから感じていたのが「グリーンスピードが遅い」ということ。
「少しは速くなるかな」と思っていましたが、まさかの前日のプロアマより遅い印象。
しかも柔らかく、良いショットはピタッと止まりました。
例年であれば「外してはいけない場所」からもこのグリーンの状態なら寄せられる状況だったため、トップのスコアこそ伸びませんでしたが、全体的にはスコアが出た印象です。
珍しくほとんど風が吹かない三好。アンダーパーでラウンドしたのはちょうど半分ほどの55人(1アンダー・40位タイ)でした。
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2日目
この日も風が弱く、引き続きスコアが出るコンディション。
途中まではカットラインが2アンダーに届きそうでしたが、上がりの難関ホールで落とす選手が多く、最終的にはイーブンパーに落ち着きました。
それでも例年の三好を考えると、非常にハイレベルな戦いだったと思います。
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3日目
朝から本格的な雨。
ラフは短めでしたが、雨でボールが飛ばず、選手たちは思っていた以上に長いクラブを持たされる展開に。
パーでしのぎながらチャンスを待つ我慢のゴルフが続きましたが、その中でアンダーパーで回った選手は順位を一気に上げました。
3日目を終えてトップは10アンダーの2人。続いて9アンダーが4人、8アンダーが2人という混戦模様。
誰が抜け出すのか、最終日が非常に楽しみな展開となりました。
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最終日
朝は小雨が残りましたが、スタート時には止み、風もほとんどない絶好のコンディション。
予想通り、上位陣の中からビッグスコアが続出しました。
最終組では、初優勝を狙う2人に対して、2度の賞金王・今平周吾プロが立ちはだかるかと思われましたが…
勢いは若手2人が上でした。
結果は下家秀琉プロが見事ツアー初優勝!
2位の安森一貴プロも最終日7アンダーの猛チャージで来季のシード権を確実なものにしました。
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大会を終えて
これまでの三好では考えられないほど、風が弱く、グリーンが柔らかく、スピードも遅いコンディション。
そのため、いつもよりスコアが出やすい展開となりました。
男子ツアーは今週1週お休みですが、その間には横浜でPGAツアーの開催も。
国内で世界レベルのプレーを観られる貴重な週。出場する日本ツアーの上位陣にも注目したいですね!
