ツアー

バンテリン東海クラシック

今週の男子ツアーは「バンテリン東海クラシック」。
舞台は愛知の名門・三好カントリー倶楽部。特徴的な終盤ホールを中心に、今週の見どころを見ていきましょう!

No.17  425ヤード  PAR4

三好といえば名物の16番PAR3。その直後に待ち受けるのがこの17番です。
距離はさほどありませんが、選手を悩ませるものがあります。
それはティーショットで左前方に立つ大きな木が視界に入ります。ドローヒッターにとっては問題ありませんが、フェードヒッターにとっては非常に気になる存在です。
またフェアウェイ左にある手前のバンカーは要注意。飛距離の出る選手にとっては問題ありませんが、飛距離がそこまで出ない選手にとってアゲンストの風や当たりが薄いと捕まる可能性があります。そうなるとギリギリ越えないことでアゴが近く、また高いのでグリーンまで届かせるクラブを持てない可能性があります。
グリーンは三好特有の強いアンジュレーションがあり、乗せる位置次第では簡単に3パットになってしまいます。
このようなホールですので、距離はありませんが、ティーショットから精度の高いショットが求められるホールでしょう。


日清都カントリークラブ

No.18  470ヤード  PAR4

最終ホールは距離のあるストレートのPAR4。大会の行方を左右するホールです。

ティーショットの狙い目は正面の木の上。フェアウェイに置ければ、グリーン右の池を気にしつつもピンを狙えるチャンスがあります。
2打目はピン位置や風向き次第では逃げることも選択肢の1つ。今年はラフが短めなのでグリーンを捉えるチャンスは広がりますが、フライヤーの計算がカギを握ります。飛ぶか飛ばないか、その判断ひとつで勝敗が分かれるでしょう。
グリーンは練習ラウンド時点ではグリーンも止まりやすい状況。なのでラフからでも行きたくなりますが、このホールは上手く逃げながらパーで上がるルートをどう探せるか⁉︎
フェアウェイからは選手たちのショットの精度の高さを見て、ラフからはジャッジ、マネージメントの凄さを見られるホールかもしれません。

何度も書きますが、今年の三好は「ラフが短く狙える」分、フライヤーの計算やショットの正確さがより重要になりそうです。
スコアの伸ばし合いになり、いつもより攻める気持ちが出てきてしまうので、大きなトラブルもありえます。
今大会も最後の最後まで目が離せない戦いが繰り広げられるでしょう❗

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。