ツアー

明治安田生命レディス 振り返り

今週の女子ツアーは、開催前から一波乱。
大会前日のプロアマ中に熊がコース内に出没し、途中で中止に。さらに本戦初日も中止となり、大会の開催そのものが危ぶまれる事態となりました。

しかし、安全確保の対策がとられ、金曜日からの3日間競技としてなんとか開催へ。とはいえ、コロナ禍以来となる“無観客試合”での開催となり、数少ない東北開催の試合を楽しみにしていたファンの方々にとっては、残念な週末となってしまいました。

【1stラウンド】
この日は風が弱く、さらにグリーンも柔らかくてスピードが出ていない、まさに“スコアが出る条件”が揃った1日。
結果、なんと86人の選手がアンダーパーでラウンド。全体の約4分の3がアンダーパーというスコア状況でした。

好天とグリーンの影響で、いわゆる「ビッグスコア合戦」の様相を呈し、プレー自体はしやすいものの、“出遅れは厳禁”という緊張感の高いラウンドとなりました。

【2ndラウンド】
引き続き好スコアが続出。
この日も午後には多少風が吹いたものの、選手たちはそんな条件にも負けずにスコアを伸ばし続け、2日間の合計でアンダーパーはなんと99人に到達。

カットラインはまさかの4アンダー。
「バーディーは当たり前」「ボギーを打ったら終わり」という、異例のハイスコア勝負に。

とはいえ上位陣が大きくスコアを伸ばせず、トップは12アンダー止まり。予選通過ラインの64人がトップと8打差以内にひしめく大混戦。
最終日に一気にまくる大逆転劇の予感をさせる展開となりました。


日清都カントリークラブ

【Finalラウンド】
1日短縮となった今大会は、やはり“短期決戦=大逆転”もという展開に。
この日も風は穏やかで、グリーンスピードは若干速くなった程度。スコアはまだまだ伸ばせる状況が続きました。
ただ、その分「伸ばせなければ順位が下がる」ラウンド。

例えば、前日まで7アンダー・27位タイにいた選手たちが、最終日に3つ伸ばして10アンダーとしたにもかかわらず、順位が変わらないという状況に。

その中で、堂々たる逆転優勝を果たしたのが小祝さくらプロ。
15番ホールではこの大会で初となるボギーを叩いたものの、直後の16番PAR5でイーグル奪取。
バーディー合戦の中でも「いかにボギーを打たないか」が勝負を分けるポイントだったのかもしれません。

【次戦もまた「バーディー合戦」か?】
例年通りなら、次戦の大東建託もまたハイスコア勝負になる予感。
真夏の暑さとの戦いも加わり、コンディション管理も勝負のカギを握りそうです❗️

 

ecc

ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。