ツアー

明治安田生命レディス

今週の女子ツアーは「明治安田生命レディス」。
今年から開催時期は春の3月から真夏の7月へ、そして舞台も高知・土佐カントリークラブから、宮城・仙台クラシックゴルフ倶楽部へと移りました。
このコースは、かつて「レインボーヒルズゴルフクラブ」としても知られ、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」が開催されていました。東北開催ということもあり、気候や芝の状態、そして戦略面がどうなるのか⁉︎
今週もいつものように見ていきましょう!

No.16  481ヤード  PAR5

右ドッグレッグの打ち上げのPAR5。
距離はさほど長くないため、飛距離のある選手なら2オンも狙えるホールです。ティーショットは左サイドは広め、思い切って振っていけるホールでしょう。レイアップを選択した場合でも、2打目をグリーンエッジ付近50ヤード程度まで運べるので、3打目でしっかり寄せてバーディーが狙えそうです。

グリーンはこのコース全体に言えることですが、アンジュレーションが強く、ピン位置によっては非常に難しいラインが残る可能性もあります。とはいえ、今週のグリーンスピードは「遅め」なので、普段であれば止まらないような下りのラインも止まる場面があるかもしれません。逆に言えば、カップの位置次第では強気の大胆なパッティングも可能ということ!グリーン上での判断がスコアに大きく影響しそうです。


日清都カントリークラブ

No.18  384ヤード  PAR4


フィニッシングホールはやや左ドッグレッグのPAR4。
フォローの風なら右のフェアウェイバンカーは気にならず、選手たちは強気に振っていけるでしょう。ただし、この時季は南風が多いと思われますので、その風のアゲンストとなれば、バンカーが気になる選手もいるかもしれません。
ティーショットが上手くいけば2打目は100ヤード前後。フェアウェイからならピンを狙える距離ですが、ラフからの場合は注意が必要です。先週の洋芝とは違い、今週はフライヤーが出やすい芝。しかもグリーン手前には池が待ち構えており、「フライヤーを警戒して打ったらショートして池…」「池を嫌って振り抜いたら奥のカラーまで…」といったこともあるでしょう。難しいジャッジが求められる場面も多くなりそうです。

今週のグリーン攻略がカギ
仙台クラシックのグリーンは傾斜が強く、スピードが出るとピン位置の選択肢が限られてしまいます。そのため、今週は意図的に遅めのセッティングにしている可能性があり、加えて真夏の開催ということで散水も多めにされているのではないでしょうか⁉︎
選手たちは毎週異なるグリーンに順応していく必要がありますが、今週のような「遅くて強い傾斜」にどう対応するか・できるかが、大きな分かれ目、順位に大きく影響してきます。

試合前にまさかの「熊」出没
大会前日のプロアマ戦の半分が終わるころに熊の目撃情報があり、初日が中止に。
全国的に熊の被害が相次ぐ中、大会関係者にとっても非常に難しい判断が迫られる状況です。安全面を最優先に、2日目以降の開催可否が注目されます。果たして大会は無事スタートを切れるのか⁉︎

 

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ABOUT ME
関根 淳
1975年5月24日生まれ。通算3勝。 空気のような、終わってみれば『そう言えばいたなぁ〜』と言われるぐらいの存在でありたい! 2010〜11年は丸山茂樹プロ専属キャディーを務め、2012年からは山下和宏プロ専属キャディーとしてツアーに参戦。 その後フリーで多くの選手のキャディーを務める。2025年は阿久津未来也プロ、山城奈々プロなどを中心に男女両ツアーに参戦。今年も若手からベテランまで色々な選手をフリーでキャディーを務める予定。