昨年まで「三井松島レディス」として親しまれてきた大会が、今年からメインスポンサーを「Sky」へと改め、「Sky RKBレディスクラシック」として新たなスタートを切りました。さらに、舞台も福岡雷山ゴルフ倶楽部へと移し、開催されます。
福岡雷山ゴルフ倶楽部といえば、男子下部ツアーでの実績はあるものの、女子ツアーの開催は今回が初めて。アップダウンに富んだ地形と、ホールごとに異なる個性を持つ戦略的なコースとして知られています。今週も、そんな気になるホールをチェックしていきましょう!
No.4 186ヤード PAR3
池越えの美しいPAR3ですが、難度の高いホールです。
今大会ではPAR3の距離が全体的に長く、このホールも例外ではありません。
グリーン左奥には大きなマウンドがあり、その周辺にカップが切られると難易度がさらにアップ。
特に左手前ピンの際は、強風が吹いた際はターゲットが絞りにくく、プレッシャーのかかる場面になりそうです。
風の流れも独特です。基本の風がフォローの風でも、地形の影響で実際は違う風になるかもしれません。
特にこちらのホールは、「右奥の5番ホールのティーから、左にある3番グリーンへ抜ける地形」も影響して、選手が感じる風とグリーン上の風の違うことがあるでしょう。
だからこそ身体で感じる風や上空の刻々と変化する風向きを冷静に判断し、ミスをしてもリカバリーできるようなマネジメントが重要になりそうです。
No.12 200ヤード PAR3

こちらも距離のある打ち下ろしのPAR3。
ティーからでも分かるほど、グリーンにははっきりとした芝目があり、特に「真ん中から先」は白く見える速い芝目。
このエリアにキャリーするとボールが止まりにくいので、ランの計算を考えるより、キャリーをここより手前にすることを考えたほうが良さそうです。
「手前ピンは手前から」「奥ピンは奥から」— そんな定石ができそうなホールですが、転がりすぎてグリーンを大きくオーバーするリスクも考慮したいところ。
特に風が吹いた瞬間、一気に難しくなるホールです。
打ち下ろしですから風の影響も受けやすく、わずかな風でも心理的に大きな影響を与えるため、難易度が跳ね上がります。無風状態であればまだ攻略の糸口は見えますが、少しでも風が吹けば、選手たちの技術と経験が試されることになるでしょう。
今週のセッティングの特徴として、PAR4は比較的距離が短く、1Wでしっかりと飛ばせる選手というより、曲がらないある程度のエリアを狙える選手であれば、2打目を短いクラブで狙えるホールが多いです。
PAR5も、アゲンストの風が吹かなければ、2オンも狙えるホールが多く、飛距離だけでなく、ショートゲームの精度が高い選手にチャンスがあります。
ただし、現時点でのグリーンは非常に硬い状態。土曜日には雨予報が出ていますが、初日の金曜日はそれほど降らない見込み。そのため、最終日の日曜日は、雨によって柔らかくなったグリーンにどれだけ対応できるかが、優勝争いの鍵を握ると言えるでしょう。
普段はあまり芝目を気にしない私も、今週の福岡雷山ゴルフ倶楽部の芝目は気になるところ。ほぼ傾斜通りにしか芝目はできないため、芝目を読むことでグリーンの傾斜を把握することが良いかもしれません。
今週は、地形や風の読み、そしてグリーンコンディションの変化にどう対応できるかが、スコアメイクのポイントになりそうです。
飛距離よりも技術と戦略が問われる1週間。
ショートゲームに自信のある選手に、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか⁉️
