鉛調整はなぜ必要なのか。。。

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スポともGCをご覧の皆様おはようございます☆

都内のとあるゴルフショップの店主です。

ちょっと間が空いてしまいましたね。。。すみませんm(_ _)m

気合いを入れて更新していきます!!

 

さて、今回はマニアックな世界に足を踏み入れたくらいの方が喜ぶ記事にしましょう。

その理由は後で書きますが、、、色んなお店でも脅し文句のように使う案件です笑

 

画像は2014年モデル?のキャロウェイAPEX FORGED。

見た目はシャープで本格派な印象ですが、実際に打ってみると薄めに当たっても球は浮いてくれるし、球も強くて距離も出しやすいアイアンですね。

良いクラブだと思います。

シャフト交換ですがプロゴルファーからのご依頼です。

プロゴルファーといっても全てのプロがメーカーからクラブを支給されるわけではありません。

中にはボールを買ってるプロもいますし汗

今回のプロも例外ではなく、量販店で売ってる市販品をお世話になってる方から頂いたようで自分用に調整ということですね。

プロテスト受かったからってすぐに食えるわけじゃないですし。。。毎年毎年プロは増え続けますが働き口は減ってるわけで(T_T)

PGAもちゃんと考えないとならないですよね汗

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さて、とりあえずシャフトを抜きました。

ちなみにシャフトはN.S.PRO.950GHのSが入ってましたが。。。そういうシャフトで使うヘッドではありませんよね。

元々950GHってR基準で作ってるシャフトですし、ターゲットはこういったプロモデルではないはずです。

 

今はModusシリーズも純正やカスタムでラインナップされるようになってきましたが未だにダイナミックゴールドとN.S.PRO.950GHの2択。。。

こういう部分は今後メーカーさんも考えなきゃダメなトコだと思います。

コレはまた今度書きますね。

 

で、ホーゼル内部にこういったモノが入ってました。

何か分かりますか??

こういう世界に足を踏み入れた方は分かると思いますがバランス調整用の鉛です。

 

そもそもバランスって何か??

スイングバランスといってD2だとかC9だとか誰しもカタログやクラブに貼られたシールで見たことあると思います。

簡単にいうとスイングした時に感じるクラブ(クラブヘッド?)の重さとでも言いましょうか。

まずA.B.C.D…のように重くなり、さらに0〜9の数字で表します。

大体、一般的にはD0〜D2が多いとされシニア用だとC8前後で軽めの女性用だとB台が多いですね。

まぁこれに関しては。。。。目安として誰かが作った事なのであまり意味はないですね。

それよりヘッドウェイトだったりシャフトの長さや、ヘッドウェイト、シャフトウェイト、グリップウェイトの関係性の方が重要かと思います。

と、いっても厳選したパーツを使って普通に組めば番手間で大体揃いますので我々も当然目安にはします。

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コレは5.6.8番に入ってた鉛で3gでした。

番手にもよりますが大体1ポイントから1.5ポイント重くなるでしょう。

例えばD0のクラブにこの重さの鉛をヘッド側に足すとD1プラス〜D1.5位になります。

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こちらは7.9番に入ってた鉛で4.1g。

接着剤が残ってるので鉛自体は4gですね。

コレは番手にもよりますが大体2ポイント弱〜2ポイントくらい重くなります。

ちなみにミズノでは4gまでは許容範囲としていたと思います。

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コレはPWに入ってた鉛で5.1g。

これは結構重いですね汗

PWだと。。。2ポイントちょっと重くなる感じですかね。

例えば5番に入れたら2.5ポイントくらい重くなるかと思います。

*バランスは長さに影響されますので同じ重さで調整してもロングアイアンとショートアイアンでは異なります。

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分かりやすくお見せすると。。。コレは何もしない状態の数値です。

コレは手作りのバランス計で簡単に小数点まで計測可能なモノです。

タニタのソーラー式ハカリを使ってますが300という数字がD0.0というバランスになります。

コレは323と表示されてますのでD2.3という事になります。

例えば295だったらC9.5って事です。

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で、2.1gの鉛テープを用意しました。

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これをネック部分に乗せて測ってみましょう。

この状態は先ほどの鉛がネックに入ってるのと同じような状態ですね。

数字は332ですからD3.2に上がりました。

つまりヘッドが重く、ヘッドが利くという感覚でしょうか。

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次に同じ2.1gの鉛テープをバックフェース下部に。

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同じく332ですからD3.2という事になりました。

 

で、ここからが本題になります。

画像も無くなりますので退屈かもしれません笑

このようにネック内部に鉛が入ってるのはダメだ!!みたいな事をいうショップさんが非常に多いです。

ちなみに私も良くないことだと思ってます。

なんですけど。。。。ダンロップにしてもキャロウェイにしてもどこにしても必ず入ってると思ってください。

そして何故そうなるのかを分かってください。

 

まず、ゴルフクラブって工業製品ですし、どこかで人間の手が必ず加わりますので個体差は出ます。

その個体差として分かりやすくいうと重さは±2gくらいですかね。

例えば255gのヘッドを作ろうとすれば253gも混ざるし257gも混ざるんです。

でも、先ほどの実験?でもお分かり頂けたと思いますが軽ければ鉛を入れれば基本スペック通りのバランスに組み上げることが可能です。

でも重いものってどうすれば良いと思いますか??

念じれば軽くなったりしますかね??笑

答えはどうにもならないんです。

重いものは重いままですので基本スペックのバランスを大きくオーバーしてしまいます。

ではどうするか??

255gのヘッドを作ろうとしたら253gで作るんです。

そうすれば重いモノができれば狙い通りの255gになりますよね?

では軽く出来てしまった251gは??

答えは鉛を余分に入れれば良いということです。

その結果、今回のように3gが必要な番手と5gが必要な番手が出来上がったり、番手間の重量誤差の大きいセットになってしまったりするわけです。

 

我々のようなショップで扱ってるメーカーのヘッドはそこまで個体差もありませんし、個体差があったとしてもそれをプラスに使いますので、お客様に合わせて重めのセット、標準重量のセット、軽めのセットといった感じで検品してちゃんとセットに揃えてくれてます。

なのでここまでの調整は必要としませんが、金額はかなり高くなると思ってください。

 

ではなぜナショナルブランドがそういう風に出来ないのか??

はっきり申し上げますと我々のようなショップや小さなコンポーネントブランドとは置かれた立場や求められてるコトが違います。

ナショナルブランドは多くのゴルファーが求めやすい金額設定にする必要がありますし、市場に出回る数が段違いなのはお分かりいただけるかと思います。

我々のようなショップではご依頼頂いたお客様のためだけに組み上げることが出来ますのでアイアンセットを組むのに1週間掛かったとしてもなにも問題はありません。

むしろ早く作ったって求められてるクオリティに達してなければ我々の存在意義はゼロです。

ですがナショナルブランドは1日に何セット組むんでしょう??

いや流れ作業ですから1日に何本組み立てるんでしょうかね??

そして組み上がった中から番手を抽出してセットにして箱に詰めて。。。

そのお陰で殆どのゴルファーが最新モデルをいつでもどこの店に行っても眺めて手に取ることが出来、かつお求め安い金額で手にすることが出来ます。

コレって悪いことですか??

 

言い出したらキリがないんです。

鉛が入ってるのは当たり前として、真っ直ぐに組み立てられてないクラブがほとんどです。

そして多くのナショナルブランドのクラブは真っ直ぐに組み立てられてないまま出荷されますのでロフト、ライもバラバラです。

もちろん真っ直ぐに組み立てられてないんですからロフト、ライが合っててもダメなんですけど笑

でも、それが気になるなら我々のようなショップで直せば良いんです。

もちろん高い工賃は頂きますがそれに見合った仕事はしますし、満足度はプライスレスかと思います。

 

ちなみに鉛調整がダメ!!と言われる本当の理由は鉛の量にもよりますし今回のように4gも5gも入ってちゃマズイですが。。。実はシャフト内部の接着剤の量が増えることと打感の変化だと言われています。

そして、顕著なのはカーボンシャフトでして。。。この場合、鉛調整していなくても接着剤の量が多過ぎてもダメです。

ある大手メーカーのモノが良くない。。。と言われるようになった事があります。

プロパーはもちろんの事、特注品やプロ使用クラブでさえバラしてみるとホーゼル上15センチくらい接着剤が入ってたりしました。

コレってシャフトの動きに影響しますよね?

ココが問題なんです。

 

 

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