ツアー

女子ファイナル予選会

 

短いようで長い時間が終わった

いぶすきシニアが日曜日に終わり、最終予選会会場「有馬カンツリー倶楽部」までの大移動

月曜日朝9時半スタートが決まっていた

今回キャディをさせて頂くことになったのは「豊永志帆プロ」

私がファイナルでキャディをさせてもらう予定だった選手が流れて、2日前にお願いし決まった選手だった

しかも初タッグ

お互いすり合わせながら成績を出していくしかない

初日が始まってみれば、お互い面識があったので意外にスムーズ
(プロはどう思ったかわかりませんがね)

初日3位スタート

だけど予選会は何があるか全くわからない

今後出ないと思われるアメリカレギュラー予選会とアメリカシニア予選会を通過したキャディ
(シニアの倉本プロはトップ通過!倉本プロもアメリカレギュラー予選会でトップ、アメリカシニア予選会でもトップ通過した唯一のプレーヤーである)

だからこそいつか何かあることを知っている

優勝争いもそうだが、終わるまでゴルフはなにがあるかわからない

それが起きないよう、コンスタントにホールを消化していくのが予選会

2日目堪えて10位

3日目3位

皆さんは、約30位くらいまで与えられる前半戦出場権は余裕!と思うかもしれないが、入り方を間違えるとあった貯金がなかったかのように思ってしまうのも予選会

今回はスムーズに入れなかったことに加えて、ナイスショットがカート道に跳ねてOBに行ってしまう悲劇

前半7ホールで貯金を出してしまった感じなる

しかしながら助かったのが、豊永プロの気持ち

あまり揺らぎなく、むしろあっさりしているように見えた
(本人は違ったかもしれないが…)

私にとっては明らかに他のプレーヤーと違う

そこから堪えまくったスコアでなんとかパープレー

最後パーで上がればほぼ出場権が見えてきた

私あるプレーヤーの事例をあげ話しかけた

すると更に淡々とプレーし、パーどこれかバーディーが来るオマケ付き!

見事27位で来季出場権を得た

今回、私が役に立てたと思えることが一つある

予選会の初日は、帯同キャディの組はまとめて後半スタートに組まされる

初日の朝は、凄く冷え込んだ

ハウスキャディのプレーヤーは極寒の中スタート

私たちがスタートするころには寒さも和らぎ、むしろポカポカ陽気

ボールの飛距離も全く変わる

プロが私の急な要請を受け入れたことによって生まれたラッキーだった!

予選会という場所は、実力、運、両親やいろいろな方のサポートを受けてプレーになる

そこで結果を出していかなければならないのがプロという立場

豊永プロにはそれをパワーに変えて、レギュラーツアーで一花咲かしてもらいたいものである

(予選会会場最終日の夕陽)

 

 

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ABOUT ME
渡辺 宏之
1971年6月21日生まれ。神奈川県出身。 東洋大学を卒業後、スキーのインストラクターをしながら小中学の同級生、久保谷健一がプロになったことでツアーキャディーに。 2002年に久保谷プロの2週連続優勝の後、2003年USツアーに本格参戦。 2004年から倉本プロのキャディーを務め、2006年から07年はアメリカシニアツアーに参戦。 女子ツアーでは服部道子プロ、古閑美保プロ、諸見里しのぶプロのキャディーを務め、優勝に貢献。 2010年、14年ではシニア賞金王、倉本プロの専属キャディーを務める。 2012年、15年には、I・J・ジャンプロのキャディーを務め、中日クラウンズで2度の優勝。 日本で開催されたUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では、2021年、マッケンジーヒューズで4位。いままで自身アメリカツアー最高位13位を上回る。 2022年もピーターマルナリティのキャディとして2年連続の参戦。 その年、倉本昌弘プロ(67才)のエージシュート「63」のマネジメント力を間近で感じる。