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ベスページ ブラックコースが世界100選で52位に!

 

アメリカのGOLF マガジン社が一年おきに発表するゴルフコース世界100選が8月28日に発表されました。

僕のホームコース、マンハッタンから車で45分に位置するニューヨーク州立公園内のベスページBLACKコースが堂々の52位に選ばれました。
このコースは2002年にタイガーが全米オープンを唯一アンダーパーで制した超難関コースとして一躍話題になりました。
また、その全米オープンは公営コースでの開催ということもありPeople’s Open(庶民のOPEN)とも呼ばれ、全米更には国外からも多くのゴルファーが挑戦しに集まって来ています。
その後は、2009年の全米オープン、そしてFEDEX CUPプレイオフ初戦のThe Barclays(現在のThe Northern Trust)の会場として定着し、2019年のPGA Championship、2024年にはRyder Cupも開催される予定です。

さてこのコース、おいくらで回れると思いますか?
ニューヨーク州の住民は、平日$65、週末祝日$75で、非居住者は倍の$130、$150になります。
世界ランキング52位のコースをこの値段でできるのは超お得ですよね!
但しBLACKコースは、乗用カート禁止ですので、自分で担ぐ、手押しカート利用、キャディを雇うの何れかを選びます。

さてどうすれば、このコースでプレイできるのでしょう?
プレイヤー登録をすれば、電話予約可能です。しかし予約は月一回のみ。
しかし、電話予約は非常に難しいです。1週間前の午後7時から予約可能ですが先ず繋がらない。
何とか繋がっても午後3時とかですので、僕はほぼ諦めています。
チケットぴあに電話してコンサートチケットを取るのとほぼ同じと考えてください。
あれ、もしかしてこの例えは若い方たちには理解してもらえないかな?
でもたまにスコーンとつながり午前10時とかのスタートが取れると、宝くじに当たったように喜んでしまいます。

次はキャンセル待ちです。プレイ2日前にキャンセルが出るケースが多く、その日の朝から定期的に電話をしてキャンセルを拾います。
これもダメな場合で絶対にプレイしたい場合は、夜中から並んで当日枠を取ります。どのようにして並ぶの?
クラブハウスから約200メートル離れた駐車場に1から順番に数字が書いてある駐車スペースがあります。
そこに車を停めて朝を待つのです。

早朝5時ごろに係の人が駐車場の入口にやってきて、そこから車のレースを思わせるように一同がエンジンをかけて一番から順に係の人の方向に走り出し、そこで番号札をもらいます。当地ではそれをBakery Ticketと呼んでます。パン屋で順番待ちをする際に番号札を取ることから来ているんです。車の中に乗車している人数分のBakery Ticketをもらったら、そこからメインの駐車場に移動し、クラブハウスに歩いていきます。

そこには退役軍人のおじさんが立っていて、番号を読み上げます。その番号の順にクラブハウスに入り自分の好きなコースを選びプレイ券をゲットします。ブラックの場合は転売を防ぐために、プレイヤーの手首に脱着不能のリストバンドが着けられます。プレイ券とリストバンドのセットでのみプレイができるのです。そのリストバンドはスタート直前にスターターがカットすることになっています。

毎日、最初の1時間半はWALK UP枠として並んだ人たちのために確保されており、その後も毎時一組はWALK UP枠になっています。

ということで、絶対にプレイできないということはありません。
フォーサムでプレイする場合は夜中から並ばないといけませんが、一人とか二人でしたら、早朝に行って3-4時間待っても良いという気持ちでいればほぼ間違いなくプレイできますよ。

さて、プレイができる権利を得たあなた、一番ホールに向かって行くと其処には舞台があります。
舞台の真ん中にBLACKは超難しいコースで上級者にしかお薦めできないと書いてある看板があります。

その看板の周辺には順番待ちのゴルファーや、Bethpageの他の4コースを回るゴルファーがギャラリーとして常時15人位たむろしてます。
TEE BOXにいるプレイヤーを見ながら、各々が評論家のようにブツブツ言ってるんですよね。
その視線を感じながらのTee Shot、かなり緊張しますよ!

とにかくスタートからこんな感じですので、先がおもいやられます。
一番ホールは比較的短い右ドッグのミドルでグリーン手前に花道もあり、PARが拾いやすいホール。
なーんだ、こんなもんかと言う初体験者も少なくありません。
しかし、そこからBLACKは難しくなっていきます。
2番ホール以降は、花道があるホールはたったの3ホール、バンカーやラフで守られていて高い球を打って止めるようなショットが要求されます。
また500ヤード越えのミドルもあり、ミドルの2打目でFWやUTを頻繁に使う必要もあり必要以上に力が入ったり、SWINGが早くなったりと
平常心でゴルフをさせてもらえません。その上、ラフがきつく、球やクラブに巻ついてきます。ラフに入ったらワンペナと思って先ずはFairwayに戻すことを考えます。そうしないと、すぐにダブル、トリプルになりますよ。

7468ヤード、パー71、Rating 76.6 Slope 144という、とんでもないモンスターです。
一般的に通常のスコアの10打以上悪くなると言われているBLACK、皆さんも是非一度は挑戦しに来て体感してください!

フランク早川がご案内します!

因みにBETHAPGEにはBLACK、RED、BLUE、GREEN、YELLOWの5コースあり、僕はこの場所を聖地と勝手に呼んでます!

<参考>

ゴルフマガジン世界100選

http://www.golf.com/courses-and-travel/photo/2017/08/28/top-100-golf-courses-world-2017

 

ベスページゴルフコース

https://parks.ny.gov/golf-courses/11/hours-of-operation.aspx

 

 

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ABOUT ME
フランク 早川
1963年1月17日生まれ。 1978年単身アメリカに留学。 1986年ラ・サール大学理学部生物学科卒業 1987年 鐘紡株式会社入社 1992年Kanebo Information Systems Corp. (USA) 出向 2000年 同社社長就任 2007年 ニューヨークにてDouble Eagle Solutions(IT Consulting会社)起業現在に至る ゴルフ歴25年、とにかくゴルフをこよなく愛しています。週末は必ずゴルフをしないと震えがくるゴルフ依存症の54歳、40台の頃はニューヨークで五本の指に入る腕前で今でも多くのアマチュア大会に参戦している。現在のハンデは7と低迷しているが、ニューヨークのアマチュアゴルフ界では知らないものはいない存在。 過去10年は、PGAツアー並びにUSGA Championshipにてスコアラーのボランティアにも力を入れており、FedexCup Playoff、PGA Championship、US Openの上位グループのスコアラーも任されるようになった。 クラブフィッター、ティーチングプロ、ローカルPGAプロ、スポーツセラピストとの交友も深く、常にゴルフ関係の動向にアンテナを張って生活している。